厳しい猛暑も少しだけ和らいだような気がする今日この頃です。日の暮れるのが早くなったり夜には虫の鳴き声もしたりするようになりました。しかし今年の夏も本当に猛暑が続きました。気象庁によれば世界の平均気温は100年あたり0.73℃の割合で高くなっているようです。 今年はお盆休みの間に夏を体験しようと夏祭りに出かけました。伊勢の手前の玉城町というところです。玉城町にあるアスピア玉城という所で行われたミニコンサートで知り合った人が夏祭りでドラムを演奏するというのがきっかけで行くことになりました。場所は田丸城跡。1336年北畠親房が築城し、織田信長の次男、信雄が引き継いだ名城です。行ってまずびっくりしたのが屋台で売っている品物の安さ!かき氷200円、焼きそば300円、ジュースやお茶は何と100円でした。懐かしい昭和の感じがするお祭りでした。太鼓の演奏ありダンスあり歌謡ショーあり花火あり、それから誰でも参加できるくじ引き大会もありました。1000円あれば1日楽しめるまさに昭和時代にタイムスリップしたような空間でした。
このお祭りに行こうと思ったのはそのミニコンサートで知り合った中西康裕さん。初めて見たときはハンドパンの演奏をしていましたが、この日は本格的なドラムをしていました。調べてみると彼はカホンもパーカッションもできる打楽器のオールラウンダーだったのです。最近このハンドパンにはまっており、SNSでよく動画を観ています。たまらない優しい音色に癒されます。
「縁は異なもの味なもの」という言葉があります。一般的には「男女の縁は常識では考えられない不思議で面白いものである」という意味なのですが、まったく興味のないものを一度試してみたらはまってしまったという経験はないでしょうか?このハンドパンしかり、前にブログであげた二十五絃筝しかり、自分には全く縁のないものと思っていましたが、ひょんなきっかけで聞いてみたところどっぷりハマってしまっている状態なのです。
勉強も全く同じだと思います。自分は文系であるとか理系であるとか決めつけるのは中学生の時期にはあまりにも早すぎると思います。私も中学生時代の夢は英語の先生になる事で実際8年ほど英語を中心に教えましたが、30歳を過ぎた頃から理系に転向し、今に至ります。中学生の頃には全く想像できなかった世界。しかし必要に迫られて理系科目を教えているとむしろそちらにはまり込んでいってしまったという経験を持ちます。
海の向こうでは大谷翔平選手が44ホームラン43盗塁を達成しました。(9月2日現在)ホームランバッターが果敢に盗塁するという未知の世界。45-45は時間の問題。仮に50-50を達成すれば今後大谷選手以外超える事の出来ない大記録となるでしょう。野球も同じ、野手だから投げられないとか、投手だから打てないとか大谷選手は決してその壁をつくらなかったからこそ現在の姿があると思うのです。受験生の皆さんも自分に壁をつくらないでください。大谷選手が「野球しようぜ!」というメッセージ付きで全国の野球少年、少女にグローブを贈りました。私には何もプレゼントできるものはありませんが嫌いで苦手なものを克服してきたという経験だけはあります。「勉強しようぜ!」受験生の皆さんにこの言葉を贈ります。
進学塾オネスト鈴鹿校 中根 眞澄