フォトウェディング

先月、次女がフォトウェディングを挙げました。
フォトウェディングとは、簡単に言えば結婚式を挙げずに写真撮影だけを行うものです。コロナ禍と最近の若者の傾向なのか新婚旅行にお金を使いたいという事で結婚式は挙げずに入籍済みなのですが、お相手のご両親の配慮で「せめて写真だけでも」という事で今回のフォトウェディングという形になりました。一応チャペルみたいな場所もあり「念願のバージンロードを涙ながらに娘と一緒に歩きました。
…と報告したかったのですが、実際は何回も娘のドレスを踏んでしまい、しどろもどろに歩くという何とも散々な状況になってしまいました。しかし長女も結婚式は挙げなかったので、娘と手を組みながら歩いたバージンロードは忘れる事のできないものになりました。チャペルの中では写真撮影は出来なかったのでその様子はお見せできませんが、いい思い出になりました。



この子は産まれてしばらくするとブリッジをし始め、なんか長女とは違うなとは思っていたのですが、小さいときはお父さん子で、私の姿が見えなくなると大泣きするような子でした。小学校の高学年になるとだんだん親から離れていき、中学生になると反抗期が始まりました。
高校になってもその後もずっと反抗期が止まらず随分手を焼きました。25歳になると家を出て一人で暮らすようになりました。その時に書いてくれた手紙の一部です。

「25年間この家で育ててくれてありがとう。一生反抗期でわがまましか言った事ないけど2人には感謝しかないよ。…2人が優しすぎるがゆえ甘え過ぎていたのでこれからは1人で痛い目みてきます(笑)独り暮らしは、ずっとやりたいと思ってきたことやから応援してネ。生活厳しくなってすぐ帰ってくるかもしれんけどできるところまで頑張ってきます(笑)」

いろいろ対立もしましたが、今となっては家族思いの優しい娘になりました。娘が独り立ちしてから約4年経ってこの日を迎えました。この日見た娘は今までで一番優しい表情を見せてくれました。



「明けない夜はない、降りやまぬ雨はない」と言いますが、我が家では長い夜と雨が続きました。でもこれからはきっといいことが続くのだろうと思っています。娘の成長した姿を見てつくづくとこの言葉をかみしめました。

進学塾オネスト鈴鹿校 中根 眞澄